ハマりすぎると…男が別れを意識した「女のマイブーム」レスなひとびと

現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、恋愛も仕事も物足りなさを感じ、パワースポット巡りや風水など、開運に目覚めたアラサー女子。あまりの熱の入れように彼はドン引き。三松先生のアドバイスは?

※こちらは過去にananwebに掲載された記事を株式会社マガジンハウスの承認のもと「オトナのお悩み保健室」に掲載しています。

目次

沙和(26歳)運気レスで開運アイテムにはまるも彼氏逃す!

パッとしない毎日にヤキモキしていた。個人の会計事務所の事務をしている沙和は今の人生にちっとも満足していない。職場には怒ってばかりのパワハラ上司二人。数値入力やレシート処理の仕事は退屈。お茶入れや掃除の雑用ばかりで、こんなことしていていいのかと投げやりになってきた。

専門学校時代から付き合っている信太とのデートもマンネリ化していておもしろくない。

「運気落ちてるわあ。開運しなくちゃね」

ネットで開運リサーチをしてとりあえず気になるものを全部試してみることに。週末は神社とパワースポット巡りだ。彼氏はいるが、運気があがればもっといい彼氏が現れるかもしれないと欲が出た。

恋に効くと先輩にすすめられた東京大神宮にもお参りする。女子に人気の結守と恋愛成就の鈴をゲット。スマホに届くデイリーの占いもチェック。ラッキーカラーは毎日身に着ける。黄色のスカーフ、青いスマホケース。ストーンが心を浄化すると聞き、水晶やオニキスを部屋の隅に置く。

しかし度が過ぎた。信太の部屋にも八角形の鏡を置いたり、象の置物を玄関に飾ったり。

「沙和、連休どこ行く?」

「袋田の滝。ねえ、滝巡りをしよう。いろんな滝に行きたいな。滝はすべてを浄化してくれるパワースポットよ。来年はお金貯めてセドナにも行こうね。アリゾナの……」

信太の顔が引きつる。

「沙和……やりすぎだよ。フツーにネットで観光地探そうよ。最新デートスポットでいいじゃないか。今度の土曜は渋谷のVR行こうよ」

信太が気持ちを切り替えて、沙和の肩に頭を乗せて、ブラウスのボタンを外し始める。

「ん?」

ブラジャーの中から紙に包んだ塩が。

「ねえ、ノブくんも、お塩はいつも身につけようね。邪悪なものから守ってくれるよ」

沙和が、信太のズボンを下ろし、股間にその塩を塗り始めた。

「おい!! 何すんだ」

「お塩塗って、清めてからエッチするの。二人で運気があがるよ」

信太は、あわててパンツをあげる。

「悪いけど、やってらんない。沙和、今日は帰って。沙和がこんなめんどくさいヤツになるなんて思わなかった」

安心しきっていた彼氏からまさかの冷酷氷対応。帰り道、沙和は神さまにあやまる。

「もっといい彼氏ができるように神さまにお願いしたからだ。バチが当たった。神さま、ごめんなさい」

反省はしたものの、開運生活はやめることができない。引くに引けないラッキーカラーチョイス。信太は戻ってくるのか。はたまた、神さまが新しい彼氏を空から落としてくれるのか。にわかスピ女子の運気は上がるのか。

最近は、風水情報も取り入れ、金魚二匹が泳ぐ水槽を部屋の南側に設置するのであった。


開運行動のし過ぎでアンラッキーに…当たり前の日常に感謝しよう

気持ちを鎮める。いいことが起こると信じる。ラッキーアイテムやパワースポットを信じて、ポジティブ思考になるのはとってもいいことですね。

「どうせ、私にはいいことなんか起こらない」と思い込むひとは、小さないいことを見逃してしまいます。まさに沙和さんは、ノブくんという彼氏がいるのに、欲こいて行動している。ということは、彼氏の存在に感謝してないってことです。「もっといい男いないかな」と願う時点で関係性が崩れている。アウト!

仕事もそうです。自分の仕事に誇りを持っていない! イヤイヤやってないか? そりゃ、神さまはあきれますよ。

開運のために意欲的に動くことは、生きるチカラがみなぎるのでよいでしょう。でもね、頼り過ぎちゃダメですよ。開運祈願と、リアル自分磨きはセットで行わないと意味がない。仕事だって恋愛だって、どうすればステップアップできるかの核の部分を考えないと。

「開運行動上等! すがすがしい場所に身を置き、パワーもらえる石を身につける。でもまず清めるのは自分の生ぬるい心だ。仕事がある、彼氏がいることに感謝せよ」

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この記事を書いた人

三松真由美のアバター 三松真由美 保健室所長 /カウンセラー /コメンテーター / 執筆家

過去20年に渡り、夫婦関係改善コミュニティサイト「恋人・夫婦仲相談所」を運営し、1万3,000人を超える会員に支持される夫婦仲コメンテーター。

20年以上にわたり、セックスレスや夫婦間の課題に真摯に向き合い、的確なアドバイスと実践的な解決策を提供してきました。その経験から、セックスレス改善には「一つとして同じケースがない」という信念をもち、夫婦それぞれの性格、価値観、体験、過去の性遍歴、嗜好に寄り添ったオーダーメイドのアプローチを重視しています。

また、日本フェムテック協会の顧問として、女性のあらゆるライフステージ毎の悩みの解消を後押しする支援、また元ED診療ガイドライン制作委員としての専門的な知識を活かし、男性側の性機能に関する悩みにも対応。

執筆や講演活動を通じて、セックスレスの課題を多角的に分析・発信し、多くの夫婦や未婚カップルに希望を与える実績を築いてきました。
マスコミ取材や著書においても高い評価を受け、「セックスレス・夫婦関係改善のプロフェッショナル」として信頼されています。

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