こんにちは、大人のお悩み保健室 編集部です。
2024年に公表された国内最大規模の性意識調査「ジャパンセックスサーベイ」では、月1回未満しか性交渉をしない〈セックスレス〉夫婦が64.2%にのぼることが明らかになりました。4年前の51.9%から一気に12ポイント以上増えた背景には、暮らし方や価値観の急激な変化が色濃く影響しています。
共働きで“夜の余白”がなくなった
夫婦そろってフルタイム勤務が当たり前になり、朝はお弁当作りと保育園の送り、夜は残業と家事でクタクタ。体力だけでなく気持ちの余裕まで削られて、ベッドに潜り込む頃には秒で眠ってしまう――そんな声をよく聞きます。「二人きりの時間をどうやって捻出するか」が、いま大きな課題になっています。
スマホがくれる“お手軽な快感”に流れがち
SNSや動画アプリを開けば、刺激は指先ひとつで手に入ります。リアルな性行為は場所も時間も相手も必要で、正直ハードルが高いと感じる人が増加中。「ソファでスマホ片手にセルフで済ませるほうがラク」という本音は、調査でもはっきり示されています。
50〜60代は働き続けながら更年期と向き合う日々
定年後も働き続けるシニアが増え、同時にホルモンの変化による性欲低下や倦怠感に悩みやすい年頃。仕事と体調、両方の負担が重なり、セックスはどうしても後回しになりがちです。
若い世代に広がる「未経験」の選択
10〜20代男性では、性交未経験者が過半数に達した一方で、約7割が自慰は行うというデータも。恋愛や性交渉にかかるコストやリスクを避けて、スマホポルノで済ませるスタイルが定着しつつあります。
レスでもOK? カギは“ピコ現象”と対話
「レスだけど仲が良いなら問題なし」と考える夫婦は少なくありません。ただし外的なきっかけで急に性欲が戻る“ピコ現象”は誰にでも起こり得ます。お互いの変化をキャッチするには、日頃から「性をどう位置づけているか」を気軽に話せる関係作りが大切です。
レスが続くと起こること、そしてチャンス
長く触れ合わない状態が続くと、愛情ホルモン〈オキシトシン〉が減り、ストレスに弱くなるという報告もあります。反面、レスをきっかけに「私たちにとって心地よいスキンシップは何か」を話し合えれば、以前より深い絆を築くチャンスにもなります。
今日から試せるレス改善5ステップ
① 寝る1時間前はスマホをオフ
画面を閉じて会話や軽いマッサージだけの時間を確保します。
② スケジュールに“ふたり時間”を予約
家事代行や時短家電を活用して夜の余白を作りましょう。
③ 更年期ケアを取り入れる
ホルモン検査や漢方、軽い運動で体調を底上げ。
④ セックス以外の“気持ちいい”を増やす
オイルマッサージや深呼吸を合わせるなど、肌の対話を回復。
⑤ 行き詰まったら専門家に相談
第三者の視点で“犯人探し”をやめ、解決策を一緒に探ります。
専門家と一緒に“私たちらしいセックス”を再設計
オトナのお悩み保健室では、セックスレスや性機能の悩みをオンラインで匿名相談できます。パートナー同席の面談も可能なので、「どう切り出せばいいか分からない」段階でも安心して利用してください。
今回の調査をさらに詳しく知りたい方は、専門家による解説動画もぜひご覧ください。







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