同棲カップルのセックスレスはいつから?始まる理由と対処法を解説

一緒に住んで安心できる関係になったはずなのに、ふと気がつくと「最近セックスしてない…これってセックスレス?」と不安になる。そんな経験はありませんか?同棲中のカップルは、日常の中に溶け込んだ安心感がかえってセックスレスのきっかけになることもあります。

この記事では「同棲中のセックスレスはいつから始まるのか?」という疑問を出発点に、レスの定義やタイミング、心理的な影響、そして関係性を見直すためのヒントを、わかりやすく解説します。

目次

そもそもセックスレスとは?

日本性科学会では、セックスレスを次のように定義しています。

「特別な事情がないにも関わらず、1か月以上性交渉やセクシュアルコンタクトがなく、今後もそれが継続すると予想される状態」

つまり、1か月以上性行為がないことが目安となります。挿入だけではなく、キスや愛撫といった性的なスキンシップ全般も含まれるため、単に「性欲がないから問題ない」と切り捨てるのは早計です。

同棲カップルの6割以上がセックスレスに該当?

『ジャパン・セックス・サーベイ2024』によると、セックスレスに該当するカップルは全体の6割超。女性に限ると7割近くが「セックスレス状態」と回答しています。

驚くべきことに、「1年以上していないが問題だと思っていない」と感じる人も多く、レス状態に対する感覚のズレも浮き彫りになっています。

同棲でセックスレスが始まる3つのタイミング

1. 同棲開始直後の“安心感”が逆効果に

同棲は、一緒に過ごす時間が増える分、恋人らしさやドキドキ感が薄れやすくなるタイミング。「いつでもできるから、今日はいいか」という感覚から、タイミングを逃し続けることで習慣化してしまうケースも少なくありません。

2. 仕事やストレスで“元気が残ってない”

同棲を始めたタイミングで仕事が忙しくなったり、ライフスタイルが変化すると、心身ともに余裕がなくなり、セックスどころではなくなる場合があります。「元気なときにまた」という先延ばしが積み重なり、セックスの優先順位がどんどん下がっていきます。

3. 趣味やスマホに夢中で時間が消える

スマホで映画、漫画、SNS…現代の娯楽はいつでもどこでも楽しめます。刺激的で気軽な娯楽に偏りすぎると、セックスの優先順位がさらに下がりやすくなります。趣味を楽しむこと自体は悪くありませんが、2人の時間が減っていないか注意が必要です。

期間別:セックスレスの心理的・関係的影響

1ヶ月レス:一時的ならOK。でも習慣化に注意

仕事や体調などで一時的にセックスがなくなることは誰にでもありますが、「そのうち…」が続くと、気づいたときには関係が冷め始めていることも。日常的なスキンシップがなくなる前に、きっかけ作りが大切です。

3ヶ月レス:愛情への不安が芽生える

数ヶ月も続くと、「私のこと、もう好きじゃないのかな?」といった心理的不安が強くなり始めます。同棲中は顔を合わせる時間が長い分、無言の圧やすれ違いがストレスになることも。セックスの頻度について話し合える関係性を築くことが重要です。

半年以上レス:ただの同居人に?

半年以上セックスがない場合、パートナーを“異性”として見られなくなることも。恋人のような甘さが薄れ、ただの同居人のような関係になってしまうケースも少なくありません。特に結婚を見据えたカップルの場合、「このまま結婚して大丈夫?」と悩む方も多いです。

「セックスレスかも」と思ったら試してみたいこと

1. 「私は寂しい」と感情を言葉にする

「なんでしてくれないの?」と責めるより、「私は寂しいと感じてる」と自分の感情を率直に伝えるほうが、相手も素直に受け止めやすくなります。会話の中でパートナーの本音を引き出す工夫も大切です。

2. ムードを作る“場所”を整える

日常の延長にある同棲生活では、雰囲気が生まれづらいもの。ベッドサイドにアロマや間接照明を置く、リラックスできる音楽を流すなど、環境作りもひとつの工夫です。

3. スキンシップのハードルを下げてみる

いきなり挿入ありきのセックスに戻るのではなく、キスやハグ、手をつなぐなど、日常的なスキンシップから始めるのも効果的です。「身体に触れるのがなんとなく気まずい」状態を少しずつほぐしていきましょう。

まとめ:同棲カップルのレスは“気づけば”始まっている

セックスレスは、特別な理由がなくても誰にでも起こりうるもの。特に同棲中のカップルは、「時間があるからいつでもできる」という状況が、逆にセックスのタイミングを失わせてしまいます。

レス状態が続くと、心の距離や信頼関係にも影響を与えることがあります。早めに向き合い、お互いの気持ちを丁寧に伝え合うことが、関係を育てる第一歩です。

もしも話し合うのが難しい、どう伝えていいかわからないという方は、「オトナのお悩み保健室」で専門家に相談することも検討してみてください。

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この記事を書いた人

「性をもっと自由に、もっと身近に」
正しい知識と小さなきっかけを通じて、一人ひとりが“わたしらしいセクシャルウェルネス”を叶えられる社会を目指しています。専門家とともに、性にまつわるさまざまな情報を、わかりやすく丁寧にお届けします。

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