「セルフプレジャーは身体に良いって聞くけれど、実際はどうなの?」——そんな疑問を抱く女性は少なくありません。大人のお悩み保健室の動画で対談したセックスカウンセラーのなつえりさんとフリーランス看護師の浅川ゆかさんは、セルフプレジャーを“自分の身体を知るためのセルフケア”と位置づけます。実際、日本人女性の約6割が経験しているものの、罪悪感や恥ずかしさから話題にしづらいのが現状です。
セルフプレジャーとは?女性にとっての意味と健康効果
セルフプレジャーとは、女性が手や指、時にはグッズを用いて自身の性感帯を心地よく刺激し、性的満足を得る行為です。ホルモンバランスの調整、ストレス軽減、血行促進など複数の健康効果が期待できるだけでなく、自分の「気持ちいい」を理解することでパートナーとのコミュニケーションも円滑になります。
ルフプレジャーの効果|女性にうれしい3つのメリット
- 心が安定し幸福感が高まる
- オーガズム時に分泌されるオキシトシン、ドーパミン、セロトニン、エンドルフィンには多幸感や鎮痛作用があり、気分転換に最適です。
- 血行促進で冷え性・PMS対策に
- 触覚刺激により骨盤内の血流がアップ。生理痛の緩和やデリケートゾーンのコンディション維持にも役立ちます。
- セックスの質を高める“練習”になる
- 自分の快感ポイントを把握できれば、パートナーへ具体的に伝えやすくなり、お互いの満足度が向上します。
「セックスが試合だとしたらセルフプレジャーは練習。素振りを重ねると、本番のコミュニケーションがとりやすくなるんです。」 —なつえり
注意したいセルフプレジャーのデメリットと安全に行う対策
セルフプレジャーには数多くのメリットがありますが、方法や衛生管理を誤ると体に負担をかけたり快感を得にくくなることもあります。
セルフプレジャーには数多くのメリットがありますが、方法や衛生管理を誤ると体に負担をかけたり快感を得にくくなることもあります。ここでは特に起こりやすいリスクと、その予防策を専門家の視点でまとめました。
- 膀胱炎・膣炎:
- 不衛生な手やグッズが原因で細菌が尿道や膣に侵入しやすくなります。セルフプレジャーの前後には石けんで手を洗い、グッズは中性洗剤で洗浄し、完全に乾かして個別保管しましょう。
- 刺激への過慣れ:
- 強い振動を長時間当て続けると神経が鈍感になり、同じ刺激では快感を得にくくなることがあります。週に数回・1回10分程度を目安にし、刺激の強さや部位を日ごとに変えることで過慣れを防げます。
- 足ピン癖:
- オーガズム直前に脚を突っ張る「足ピン」は骨盤底筋に過度な力が入り、快感が上半身へ伝わりにくくなります。腹式呼吸で息を吐きながら力を抜き、股関節ストレッチで体をゆるめてから始めると改善しやすいです。
初心者向け|正しいセルフプレジャー5ステップ
ここでは初心者でも実践しやすい基本の流れを5つのステップに整理しました。順番や時間配分はあくまでも目安です。身体の反応や気分に合わせて無理なく調整し、“心地よさ”を最優先に進めてみてください。
- 環境を整える — 部屋を25〜27℃程度に保ち、キャンドルや間接照明で光を柔らかくすると副交感神経が優位になりやすくなります。好きな香りのアロマを焚く、リラックス系のプレイリストを流すなど五感をゆるめる工夫が鍵です。
- 前戯として全身を撫でる — いきなりデリケートゾーンに触れるのではなく、腕・肩・首筋・胸などを“羽でなでるような圧”でゆっくり撫でて体温を上げましょう。乳首や太腿内側を触れた瞬間の「ゾクッ」とした感覚を味わいながら、自分が快感を感じやすい部位を探っていきます。
- 呼吸を意識する — 高ぶってくると呼吸が浅く速くなりがちですが、快感は“吐く息の長さ”で深まりやすいと言われます。4秒で鼻から吸い、6秒かけて口から吐く腹式呼吸を繰り返すと全身の力が抜け、オーガズムへの波が自然に大きくなります。
- クリトリス&Gスポットを探索 — まずは潤滑を十分に確保してから、クリトリスを指の腹で円を描く・軽く上下に揺らすなどリズムを変化させます。指を第二関節ほど挿入し、膣前壁を関節を曲げながら撫でるとGスポットに当たりやすく、内部と外部を交互に刺激すると高まりが持続しやすくなります。
- クールダウン — オーガズム後は心拍数と呼吸が落ち着くまで目を閉じて余韻を味わいましょう。その後、ぬるま湯で外陰部を軽く流す・水分補給をする・軽いストレッチを行うと、自律神経が整い深いリラックス状態で就寝できます。
また動画では、なつえりさんと浅川ゆかさんからのアドバイスもあるので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
セルフプレジャーは自分の身体を慈しむセルフケアであり、心身の健康を底上げし、セックスレス解消やパートナーシップの改善にもつながります。衛生面と刺激の強さを意識しながら、日常生活に無理なく取り入れてみてください。
初心者の疑問や不安は、オトナのお悩み保健室のカウンセリングで専門家に相談してくださいね。







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